読書に最適なイスを知る
前項では正しい姿勢についてお話しました。次はイスです。正しい姿勢を理解したとしても、そうした姿勢に適していないイスがあります。つまり、正しい姿勢を維持することがしにくいイスということです。いくら正しい姿勢をしても疲れやすいイスというのがやはりあるのです。
最適なイスのポイントですが、まずは高さが調整できるということです。イスの座面が高すぎると、読書をしている時に、太ももの裏側が圧迫されて足のむくみの原因になります。自分の身体に合った座面の高さ、つまり、読書時に地面にしっかり足をつけられる高さにしましょう。
また、肘掛があることも大切です。両腕の重さは体重の約16%にもなります。その重みを受けとめる肘掛が重要です。両腕を肘掛けに置けば体圧を分散させられるので、腰や肩などへの負担が軽減されます。
背もたれは高いほうが理想です。高い背もたれにもたれかかれば、首が支えられて、頭の負担を分散してくれます。背もたれの低いイスよりも座り心地にゆったりした安心感もあります。リクライニング機能も備えていれば、読書以外に、テレビ鑑賞、仮眠にも使えます。
材質は適度に固いクッション性のタイプがお勧めです。あまり柔らかいと向いていません。それは、耐圧を分散してくれるメリットの反面、姿勢が崩れやすく、読書に集中しにくいからです。クッション性があって、かつ適度に固いタイプがお勧めです。腰痛予防にも適度に安定感のある固めのクッション座面が必要です。
専用のイスが絶対に必要という訳ではありませんが、各ポイントを踏まえたイスがあれば、読書生活はもっと快適なものになるでしょう。